肺がん検診
胸部レントゲンを撮影します。過去の画像と比較することが重要となるので、毎年同一機関で受けることを勧めます。肺がん疑いなどの判定を受けた場合は専門医へ紹介します。必要に応じてCT等の検査を受けることになります。
大腸がん検診
検便を2日間採取し、便の中に血液が混じっていないかを検査します。1回でも陽性となった場合は大腸検査を行います。大腸検査は大腸内視鏡検査(大腸カメラ)を行うのが一般的です。
便潜血で陽性となった患者の2~3%で大腸がんがみつかるといわれています。がんの前段階であるポリープが見つかることもあります。早期がんで見つかった場合や良性のポリープの段階であれば内視鏡で切除が可能です。
検便が陽性となっても痔のせいだと決めつけて内視鏡検査を受けない方が、のちに大腸がんが見つかって手遅れになってしまったという報告があります。検査はしてみないと原因はわかりません。陽性となったら大腸検査を必ず受けましょう。
大腸内視鏡検査は検査をするために腸をきれいにしなければなりません。そのため、前処置といって下剤を多く服用する必要があります。高齢者や持病のある方には、前処置や検査そのものが体に負担となる場合があります。症状も無いのに検査をしてかえって具合が悪くなるようでは困るので、個々のケースで検診を受けるべきかどうか考える必要もあります。
前立腺がん検診
血液検査でPSAを測定します。PSAが4.0ng/ml以上の場合が要精密検査となり、泌尿器科専門医へ紹介します。PSAが4~10ng/mlをいわゆる「グレーゾーン」といい、25~40%の割合でがんが発見されます。
胃がん検診
胃の検査にはバリウム検査と内視鏡検査がありますが、当院では内視鏡検査のみ対応しています。内視鏡検診では食道がんも検査の対象となります。
ピロリ菌は胃がんの大きな原因とされています。萎縮性胃炎を認めた場合はピロリ菌の検査をすることを勧めます。
船橋市胃がん検診は50歳以上が対象となります。いわゆる登録申し込み制となっているので、ご希望の方は船橋市保健所健康づくり課へお問い合わせください。
早い段階でがんが発見出来れば内視鏡で治療ができることがありますので、定期的に胃カメラを受けることをお勧めします。船橋市の胃がん検診は2年に1回となっています。
肝炎ウイルス検診
血液検査でB型肝炎、およびC型肝炎ウイルスに対する抗体を調べることで、感染しているかどうかを調べます。過去に一度も検査を受けたことが無い人が対象となります。
肝炎ウイルスに感染していても自覚症状に乏しく、慢性肝炎から肝硬変、肝臓がんへ進展する場合があります。感染状態を一度はチェックしておく必要があります。
陽性と分かった場合は肝臓専門医へ受診し、さらに治療が必要な状態であるかを調べる必要があります。当院でも検査が可能です。
千葉県ではB型、C型肝炎ウイルスの治療にかかる医療費の助成制度が実施されています。